― 定期演奏会の記録 ―
指揮者・共演者の紹介(※指揮者/共演者の写真・プロフィールは演奏会当時のものです)
指揮 横山 和彦
東京芸術大学音楽学部声楽科卒、同大学院独唱科終了。渡辺高之助、高橋修一両氏に師事。在学中、「芸大メサイヤ」、芸大定期ヴェルディ「レクイエム」にソリストとして出演。卒業後、宗教曲のソリストとして多数の作品に出演。NHK.FM新人演奏会出演。主な作品として、バッハ「マタイ受難曲」、「ヨハネ受難曲」、多数のカンタータ、モーツァルト「レクイエム」「ハ短調ミサ」、メンデルスゾーン「聖パウロ」「エリア」など。また、ヘンデルの「メサイヤ」、ベートーヴェンの第九のソリストとして多数出演している。
オペラでは、モーツァルト「魔笛」のタミーノ、ドニゼッティ「愛の妙薬」のネモリーノなど、主役で出演した作品をはじめとし、貴重なバイプレーヤーとして、多数の作品に出演。
1992年文部省の在外研修員として、ウィーンに留学し、ウィーン国立音楽大学オラトリオ、リート科教授のW.モーア氏の下で研鑽を積む。留学中、ウィーンにおいてリサイタルを開催し、成功を収める。帰国後に行ったリーダーアーベントは10回を数え、いずれも好評を博した。
2008年の松戸混声合唱団演奏会において松戸でのデビューを果たした。
ぐるーぷ・なーべ、オペラクリエーション・イン・青山、日本演奏連盟各会員。東京学芸大学教授。
ソプラノ 柏原 奈穂
東京藝術大学声楽科卒業。同大学院修士課程オペラ科修了。藝大卒業時にアカンサス音楽賞受賞。横浜市文化振興財団公演、「フィガロの結婚」スザンナでオペラデビュー。これまでに日生劇場「後宮よりの逃走」(コンスタンツェ)、藝大定期オペラ公演「ドン・ジョヴァンニ」(ツェルリーナ)、ニコライ「ウィンザーの陽気な女房たち」(アンナ)、東京室内歌劇場公演ではサリエリ「ファルスタッフ」(ベティ)など多数のオペラに出演。また、「第九」、ロッシーニ「スタバト・マーテル」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」等のソプラノソロを務める。バッハ・コレギウム・ジャパンの国内、海外公演に数多く参加し、ヘンデル作曲「ユダス・マカベウス」でソロ(イスラエルの女)を務めた。妹、柏原美緒とのジョイントコンサートを2005年から企画し、地元、柏でのコンサートを中心に、東京、福岡、奄美大島等でも公演。地域の文化振興に大きく貢献している。第11回世界オペラ歌唱コンクール「新しい声2005」のアジア予選で優秀者として選ばれ、ドイツでの本選に出場。文化庁海外派遣在外研修員としてイタリアへ留学。現在、ペルージャ音楽院在籍。二期会会員。日本声楽アカデミー会員。
アルト 谷地畝 晶子
岩手大学教育学部芸術文化課程音楽コース卒業。東京芸術大学大学院音楽研究科独唱科修了。現在同大学院博士後期課程に在学中。第16回日仏声楽コンクール第1位。第57回芸大メサイア、第28回 台東区第九、第349回芸大合唱定期ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」のアルトソロ、第54回芸大定期オペラ「ファルスタッフ」クイックリー夫人、を務める。また、 J.S.バッハ「クリスマスオラトリオ」、教会カンタータ、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、ベートーヴェン「第九」、メンデルスゾーン「パウロ」「エリヤ」等においてアルトソリストで出演している。声楽を佐々木まり子、佐々木正利、磯貝静江、朝倉蒼生、伊原直子、寺谷千枝子の各氏に師事。
テノール 片野 耕喜
東京学芸大学、東京芸術大学大学院修士課程、ハンブルク音楽院、ブレーメン芸術大学古楽科卒(ディプローム取得)。遠藤優子、高橋修一、トゥーラ・ニーンシュテット、ハリー・ファン・デア・カンプ等に師事。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとしてバッハの録音に参加し、これまで〈ヨハネ受難曲〉や初期のカンタータ集の中でソロを歌う。ロータリー財団奨学生として渡独後も、主にオラトリオのソリストとして、ハンブルクを中心に数多くの演奏会に出演。その他ブレーメン、ドレスデン、ミュンヘン、レーゲンスブルク、マークデブルクなど多くの都市で歌っている。さらにフランスやオーストリア、イギリス、イタリアにおいても演奏。特にシュッツやバッハの作品をはじめとするオラトリオの「福音史家」役をヨーロッパで歌ったのは20公演以上に及び、新聞等で常に高い評価を得てきた。リサイタルではシューベルト〈冬の旅〉(ブレーメン、ハンブルク)、〈美しき水車小屋の娘〉(2006年CD発売)、シューマン〈詩人の恋〉〈リーダークライスOp.39 〉などをドイツや日本で歌っている。また合唱団KoCoAを指揮してバッハの作品を多く演奏している。現在山梨大学大学院芸術文化教育講座准教授。
バス 渡辺 祐介
東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。声楽を多田羅迪夫氏に師事。在学中から同大バッハカンタータクラブに在籍。2005年4月から08年3月まで小林道夫氏に代わり後進の指導にあたる。08年から10年までオランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学、ペーター・コーイ、 ゲルト・テュルク氏ら古楽の世界的声楽家に師事。ソリストとしては主に宗教曲の分野で活躍し、J.S.バッハの教会カンタータ及び受難曲、ヘンデル《メサイア》、モーツァルトの《戴冠ミサ》《レクイエム》等のバス・ソロを務めた。02年4月から鈴木雅明氏主宰のバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の声楽メンバーとして、国内外のツアー、録音に数多く参加。また17世紀イギリスの作曲家ジョン・ダウランドのリュート歌曲に深く傾倒、その理想的演奏を目指してカウンターテノールの上杉清仁氏、リュート奏者の佐藤亜紀子氏等と共に「Seven Tears Consort」を結成・主宰し、東京及び山形で数度の演奏会を開き、好評を博している。06年にテノールの水越啓氏らと「ロゴス・アポカルプ スィス」を結成、バッハ、ブクステフーデ、シュテルツェルの作品を上演、いずれも成功を収めた。現在、東京ムジーククライス常任指揮者、BCJ及びGamut Bach Ensamble声楽メンバー。本年9月新設立のmajora canamus tokyoの音楽監督に就任。
管弦楽 メサイア祝祭オーケストラ
メサイア祝祭オーケストラは、東京芸術大学、桐朋学園大学、国立音楽大学等の音楽大学に在籍する・または卒業した若手メンバーから成る、今回の創立20周年記念演奏会のために結成された特別オーケストラである。
◆コンサートミストレス 柏木かさね
神奈川県小田原市出身。5歳よりヴァイオリンを始める。今までにヴァイオリンを小池賢治、清水高師、永峰高志各氏に、バロックヴァイオリンを若松夏美氏に師事。第50回東京芸術協会新人オーディションに合格、新人演奏会に出演。また同協会より助成金を得て2012年ウィーン国立音楽大学マスタークラスに参加、E・ツェンコフスキ氏に師事。東京芸術大学4年次在学中。
チェンバロ 堤 ゆり
東京藝術大学楽理科卒業、同大学院修了。ピアノを鶴田和子、田村安佐子、山崎冬樹、オルガンを堀井美和子の各氏に師事。アンサンブルピアニストとして、また通奏低音(チェンバロ・オルガン)奏者として、多彩な活動を行っている。現在、柏メサイア・クワイア(K.M.C.)事務局の一端を担うほか、コール・ありの実、白井少年少女合唱団などのピアニスト、日本キリスト教団鎌ヶ谷教会オルガニストおよび聖歌隊指揮者、コール・ヴォンネ副指揮者を務める。
オルガン 奈良 英子
桐朋学園大学卒業。安川加壽子、山岡優子、パリにてヴラドー・ペルルミュテール、マルセル・ウークラン各氏に師事。ソロ、室内楽、伴奏と幅広く活動。
ソロCD「サティ・スポーツと気晴らし」が「レコード芸術」誌にて特選盤に選ばれる。昭和音楽大学講師。横浜音楽文化協会会員。松戸混声合唱団ピアニスト。