“合唱の大曲をオーケストラとともに歌おう”
松戸混声合唱団 創立者 朝倉 浩之
1992年1月10日、“合唱の大曲をオーケストラとともに歌おう”を合言葉に、62人の団員が松戸市民会館音楽室に集まりました。
大きな期待と少しの不安が胸中に交錯しながらのスタートでしたが、間もなく(2012年1月)創立20周年を迎えることになります。
この間、団員の若干の増減に一喜一憂しながらも、皆で励まし合い、階段を一段一段登るように着実に歩いて来ました。技術は未熟ですが、音楽に取り組む姿勢は真剣で、「歌うことが大好き人間」ばかりの練習会場はいつも明るく、楽しく、熱気にあふれています。
私たちの活動の柱に“本物志向にこだわること”があります。
演奏会では、大きな名前の指揮者、プロのオーケストラ、オペラや演奏会の第一線で活躍中のソリストの方々を招いて共演していただくことに執心してきました。
技術は未熟でも高い志を持ち、プロの音楽を身近に肌に感じることは、必ず「よりよい音楽づくり」に通じるものと確信してやってきました。それは今、大きな財産となっています。
ここ3年は、従来の宗教曲に加え、「練習もステージも明るく華やかに」をコンセプトに、オペラ・ミュージカル・オペレッタなど、新しいジャンルの合唱曲にチャレンジしています。
指導者は、現役テノールとしても活躍中ですが、合唱指揮や発声指導者として多くの実績を重ねて来られた横山和彦氏(東京芸術大学声楽科卒、現在・東京学芸大学教授)です。
横山氏は楽理や発声の基本からみっちり鍛え直す作業に全力を傾注し、団員が納得できるまで繰り返し、基本の大切さを徹底させています。
ピアニストはフランス音楽や現代日本の新作演奏に意欲的な奈良英子氏(桐朋学園卒、現在・昭和音楽大学講師)です。
これまで森のホールで12回、松戸市民会館で2回の定期演奏会を開催し、延べ2万2,000人を超える方々に聴いていただいたことを深く感謝しております。
20周年は節目の年となりますが、音楽の高峰に向かうには、まだ頂上の姿・形も見えません。これまでの歩みを信じて愚直に進むしかないと決意を新たにしています。
このホームページをご覧になって、少しでも興味を持たれました皆さん、ぜひ私たちとご一緒に華麗な音楽の世界で遊んでみませんか。
(2010年記)