ソプラノ　嶋崎　裕美

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科オペラ専攻修了。

オペラ「フィガロの結婚」（スザンナ・ケルビーノ）、「ラ・ボエーム」（ムゼッタ）やオペレッタ「メリー・ウィドウ」（ハンナ）、「チャルダッシュの女王」（シルヴァ）など多くのオペラ、オペレッタに出演し、その華やかな舞台は常に好評を博している。また、東京フィルハーモニー交響楽団をはじめとする多くのオーケストラにソリストとして出演するほか、多数のコンサート活動を行っている。近年では、チャリティーコンサートなどの社会貢献活動にも積極的に参加している。専門の声楽のほか、幼少時よりモダンバレエ・フラメンコ・ジャズダンスに親しみ、歌・踊り・芝居と「三拍子揃ったクラシック歌手」として注目される。

2004年4月『日本国際賞』の祝宴に招かれ、美智子皇后作詞の「ねむの木の子守歌」や「アヴェ・マリア」（シューベルト）などの御前演奏を行った。

CD『嶋?裕美 THE BEST SELECTION』、『Hiromi Shimazaki singt wien』、ミュージカルオペラ『お鶴島』等がある。

現在、東京学芸大学准教授、尚美学園大学講師、日本声楽アカデミー会員、日本演奏連盟会員。

テノール　小林　大作

東京藝術大学卒業。同大学大学院修士課程修了。文化庁オペラ研修所第11期修了。文化庁派遣在外研修員として一年間イタリアにて研鑽を積む。01年ターラント（イタリア）で行われたローランド・ニコロージ国際声楽コンクールにおいて特別奨励賞を受賞。92年「ドン・ジョヴァンニ」のドン・オッターヴィオ役でオペラ・デビューを果たして以来、「リゴレット」マントヴァ公爵、「椿姫」アルフレード、「愛の妙薬」ネモリーノ、「ラ・ボエーム」ロドルフォ、「ポッペアの戴冠」ネローネ等を演じ、その輝かしい声と高い音楽性、スタイリッシュな演技は常に高く評価され、次代を担うテノールとして将来を期待されている。04年11月には日生オペラ2004「後宮よりの逃走」ベルモンテ役を熱演し、好評を博した。

また、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、ベートヴェン「第九」、シューベルト「ミサ曲」、メンデルスゾーン「讃歌」「聖パウロ」等のソリストとしても常に安定した実力を示し、好評を博している。東京学芸大学准教授。日本声楽家協会（日本声楽アカデミー）正会員。二期会会員。

バリトン　黒田　博

京都市立芸術大学卒業。東京藝術大学大学院オペラ科修了。’89年より2年間イタリアへ留学。

古典オペラをはじめ、現代の新作まで様々な作品に出演。二期会50周年記念シリーズにて02年『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ハンス・ザックス、03年『カルメン』エスカミリオと相次いで出演。03年日生劇場開館40周年記念公演『ルル』ではシェーン博士、切り裂きジャックを演じ、04年1月新国立劇場「俊寛」（市川團十郎演出）、7月二期会「ドン・ジョバンニ」（宮本亜門演出）に題名役で主演。05年9月シアター1010「じょうるり」人形遣い与助、06年2月新国立劇場「愛怨」若草皇子、9月二期会「フィガロの結婚」アルマヴィーヴァ伯爵（宮本亜門演出）に出演。08年には2月新国立劇場「黒船」浪人吉田、5月「軍人たち」マリ大尉、6月兵庫県立芸術文化センター「メリー・ウィドウ」ダニロ、9月二期会「エフゲニー・オネーギン」（ペーター・コンヴィチュニー演出）題名役を演じた。本年は6月新国立劇場「修禅寺物語」夜叉王（坂田藤十郎演出）で出演。

コンサートにおいてもバロックから現代まで幅広く活躍。

平成15年度京都市芸術新人賞受賞。国立音楽大学准教授。二期会会員。