松戸混声合唱団 Matsudo Mixed Chorus

― 演奏会 ―

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― 定期演奏会の記録 ―

2007年2月11日(日)

午後2時 開演

森のホール21・大ホール

松戸混声合唱団創立15周年記念/第12回定期演奏会

ビゼー テ・デウム
合唱とアリア オペラの花束

指揮:佐藤 寿一

管弦楽:浦和フィルハーモニー管弦楽団

ソプラノ:佐竹 由美 アルト:菅 有実子

テノール:横山 和彦 バリトン:黒田 博

合唱:松戸混声合唱団
児童合唱:新松戸少年少女合唱団

■主催:松戸混声合唱団 ■共催:(財)松戸市文化振興財団

■後援 松戸市教育委員会/松戸市音楽協会/松戸市合唱連盟/千葉県合唱連盟

指揮者・共演者の紹介(※指揮者/共演者の写真・プロフィールは演奏会当時のものです)

指揮 佐藤 寿一

1960年仙台市生まれ。埼玉大学教養学部卒業。初め哲学コースで音楽美学を専攻するが、後、指揮に転向。指揮を小松一彦、高階正光、前田幸市郎の各氏に師事。

これまでに、山形交響楽団、ニューフィル千葉、仙台フィル、東京フィルなどを指揮するほか、東京室内歌劇場その他オペラの副指揮、指揮、また文化庁主催・歌座「うたよみざる」公演の指揮兼打楽器を務めた。

1992年7月にはハンガリーの国際バルトークフェスティバルにおいて、ペーター・エトヴェーシュ氏の第2指揮者として、サヴァリア交響楽団を指揮した。また、2002年4月には日韓国民交流年記念事業として韓国ソウルのカンナム交響楽団を指揮し、高い評価を受けた。

山形県生涯学習文化財団制作のモーツァルト「フィガロの結婚」(2001,02年)、フンパーティンク「ヘンゼルとグレーテル」(2004年)では、指揮とともに演出も担当し好評を博すなど、新たな分野へ活動を広げている。

山形交響楽団副指揮者を経て1998年から2004年まで山形交響楽団指揮者を務めた。

ソプラノ 佐竹 由美

東京芸大及び同大学院修了、同博士課程在籍中。在学中よりヘンデル「メサイア」等、数々のソリストを務める。ロータリー財団給費留学生として渡伊。第53回日本音楽コンクール第2位入賞、最高位に贈られる福沢賞受賞。ノバラ市国際声楽コンクール第2位入賞。ライプツィヒ第8回バッハ国際コンクール第4位入賞。バッハ「マタイ受難曲」を始め、ミサ、オラトリオなど宗教作品のソリストとしての活躍は目覚しく、特に近年は、バッハコンチェルティーノ大阪のメンバーとして、永島陽子、波多野均、三原剛らのメンバーと共にバッハのカンタータ演奏で独自の活動を展開。また現代曲においても作曲家諸氏から絶大なる信頼を得て数多くの作品紹介に関わり、NHK交響楽団《Music tomorrow》などにも出演。また、現在博士課程において20世紀アメリカ声楽作品の研究・演奏を行っている。99年四国電力文化振興財団芸術文化奨励賞受賞。オペラにおいても東京室内歌劇場、二期会、日本オペラ振興会などに主要キャストとして活躍、近年はテェスティ、ヘンデル、パーセルなどのバロックオペラにも出演、好評を博す。確かな技術に支えられた透明感のある美声と洗練された歌唱が最大の魅力で常に高い評価を得ている。

二期会会員、バッハコンチェルティーノ大阪メンバー、Ensemble《BWV2001》メンバー、国立音楽大学非常勤講師。

アルト 菅 有実子

東京芸術大学卒業、同大学院修了。第62回日本音楽コンクール第2位入賞。第26回日伊声楽コンコルソ入選。第1回日本声楽コンクール入選、並びに田中路子賞受賞。東京二期会オペラ公演、新国立劇場主催公演を中心に、「フィガロの結婚」ケルビーノ、「真夏の夜の夢」オベロン、「ばらの騎士」オクタヴィアン(演奏会形式)の少年役を好演。オクタヴィアン役ではNHKニューイヤーコンサートに出演。その他「カルメン」タイトルロール、「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベラ、「アルジェのイタリア女」イザベラ、R・シュトラウス作品、「アラベラ」「カプリッチョ」「ダナエの愛」「無口な女」、ワーグナー作品に出演。昨年は日本初演、ツェムリンスキー「フィレンツェの悲劇」ビアンカを歌う。またN響定期「エレクトラ」、新日本フィル定期「火刑台のジャンヌ・ダルク」の他、東京フィル・オペラコンチェルタンテシリーズ「ヒンデミット三部作」(第50回芸術大賞受賞)をはじめ、同シリーズ公演に度々出演している。

宗教曲では、モーツァルト・デュルフレ・ヴェルディ「レクイエム」、ヘンデル「メサイア」、バッハ「受難曲、ミサ曲、カンタータ」など多くの宗教作品、「第九交響曲」「マーラー交響曲」のソリストとして、N響、日本フィル、東京響などのオーケストラと共演。

二期会会員。東京音楽大学助教授、フェリス女学院大学講師。

テノール 横山 和彦

東京芸術大学音楽学部声楽科卒、同大学院独唱科終了。渡辺高之助、高橋修一両氏に師事。在学中、「芸大メサイヤ」、芸大定期ヴェルディ「レクイエム」にソリストとして出演。卒業後、宗教曲のソリストとして多数の作品に出演。NHK.FM新人演奏会出演。主な作品として、バッハ「マタイ受難曲」、「ヨハネ受難曲」、多数のカンタータ、モーツァルト「レクイエム」「ハ短調ミサ」、メンデルスゾーン「聖パウロ」「エリア」など。また、ヘンデルの「メサイヤ」、べートーヴェンの第九のソリストは多数行っている。

オペラでは、モーツァルト「魔笛」のタミーノ、ドニゼッティ「愛の妙薬」のネモリーノなど、主役で出演した作品をはじめとし、貴重なバイプレーヤーとして、多数の作品に出演。

1992年文部省の在外研修員として、ヴィーンに留学し、ヴィーン国立音楽大学オラトリオ、リード科教授のW.モーア氏の下で研鑽を積む。留学中、ヴィーンにおいてリサイタルを開催し、成功を収める。帰国後に行ったリードアーベンドは8回を数え、いずれも好評を博した。

ぐるーぷ・なーベ、オペラクリエーション・イン・青山、日本演奏連盟各会員。東京学芸大学教授。

バリトン 黒田 博

京都市立芸術大学卒業。東京芸術大学大学院オペラ科修了。89年より2年間イタリアへ留学。オペラでは、モーツァルト4大オペラをはじめ、現代の新作までの様々な作品に出演。近年は「天守物語」「こうもり」「真夏の夜の夢」、01年1、3月に東京とソウルで「虎月傳」、6、7月にバーンスタイン「キャンディード」、また新国立劇場・二期会共催公演「忠臣蔵」「ナクソス島のアリアドネ」などに出演。二期会50周年シリーズには「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(ベルギー王立モネ劇場提携公演)ハンス・ザックス、「カルメン」エスカミリオなど主要な役に相次いで出演、特にハンス・ザックス役の好演は高く評価された。03年日生劇場開館40周年記念公演「ルル」、04年新国立劇場・二期会共催公演「俊寛」「ドン・ジョバンニ」にそれぞれ題名役で出演し、演劇性の高い舞台でその役割を十二分に果たした。06年「愛怨」「フィガロの結婚」に出演。また05年のシアター1010の「じょうるり」人形遣い与助では音楽誌などで絶賛された。コンサートにおいてもバロックから現代まで幅広く活躍し、日米欧14人の作曲家による「和解のレクイエム」日本初演、チョン・ミョンフン指揮東京フィル公演でルイス・バカロフ「ミサ・タンゴ」日本初演の独唱を務めた。

平成15年度京都市芸術新人賞受賞。東京学芸大学助教授。国立音楽大学非常勤講師。二期会会員。

管弦楽 浦和フィルハーモニー管弦楽団

浦和フィルハーモニー管弦楽団は、さいたま市(旧浦和市)を活動の拠点とするアマチュアオーケストラである。音楽監督/指揮者・佐藤寿一氏らの呼びかけにより、近隣の大学オーケストラ出身者などを中心に1986年10月に設立された。年2回の定期演奏会のほか、室内楽演奏会等の活動を行っている。団員全員が運営に参加し、地域に根ざした演奏活動を行うという考え方のもと、さらに、これまでに6回の「第九」演奏会、小学校での音楽教室、地元のイベントでの演奏などの活動も行っている。また、2001年から2005年にかけては、埼玉県芸術文化振興財団主催「彩の国シューベルトシリーズ」に出演し、シューベルトの交響曲全曲演奏を行った。

団員数が約50名弱と小規模である点を活かし、古典的なレパートリーにじっくりと取り組むアンサンブル重視の演奏活動を行っている。

これまで、松戸混声合唱団とは設立直後より「第九」をはじめ、ヘンデル/メサイア(1994年)、ハイドン/天地創造(1997年)での共演実績があり、さいたま(浦和)と松戸との地域を越えた音楽活動の交流を行ってきた。ここで培われた実績に基づき、さらなる共演の機会を両団間で検討してきた結果、2006年11月12日、浦和フィル創立20周年記念第41回定期演奏会において、ビゼー/テ・デウムおよびカルメンの抜粋上演という、合唱とオーケストラ共演ならではの構成による演奏を実現させることができ、来場客から絶賛を得た。

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