― 定期演奏会の記録 ―
指揮者・共演者の紹介(※指揮者/共演者の写真・プロフィールは演奏会当時のものです)
指揮 福島 章恭
桐朋学園声楽専攻卒業。声楽を萩谷納、移川澄也、指揮法を紙谷一衛、リコーダーを守安功の諸氏に師事。1996年、ベルギーのナミュールにて、F・ベルニウス氏による合唱指揮マスタークラス受講。2004年6月、「水のいのち記念合唱団」を率い、ウィーン、ザルツブルクにて、?田三郎「水のいのち」全曲指揮。東京ジングフェライン、長岡第九合唱団(新潟県)、富士ベートーヴェン・コーラス(静岡県)、倉敷音楽祭合唱団(岡山県)、ヴォイス2001(厚木市)、花の里コーラス(多摩市)指揮者。2006年12月には、再びウィーン・ムジークフェラインザールの指揮台に立ち、モーツァルト:「レクイエム」を指揮予定。音楽評論家として、1994年アリオン賞(現・柴田南雄音楽賞)奨励賞受賞(本賞なし)。著書に、「クラッシックCDの名盤」(宇野功芳・中野雄共著 文春新書)、「同 演奏家篇」(同)、「モーツアルトをCDで究める」(毎日新聞社)、「交響曲CD絶対の名盤」(同)ほかがある。
ソプラノ 半田 美和子
桐朋学園大学卒業、同研究科修了。二期会オペラスタジオ修了時に最優秀賞及び川崎静子賞受賞。第4回藤沢オペラコンクール第一位・福永賞受賞。二期会公演「フィガロの結婚」スザンナ役でデビュー。二期会公演「ファルスタッフ」ナンネッタ役で清冽な歌唱に喝采を浴びた他、新国立小劇場シリーズ「花言葉」で主役ロシータ役を見事に演じ好評を博す。昨年の新国立劇場公演「ファルスタッフ」ナンネッタ役は各紙で絶賛される。内外オーケストラ著名指揮者との共演多く、故ベルティーニ指揮・都響「真夏の夜の夢」「千人の交響曲」(CD収録)等、高い評価と厚い信頼を寄せられる。この他、「題名のない音楽会21」「NHKFMリサイタル」「NHK日本の歌絵巻」等出演。委嘱作品や日本初演作品も積極的に演奏。古典から現代音楽まで、叙情性溢れる役からコケティッシュなキャラクターまでをこなし、多彩な活動を展開している。桐朋学園非常勤講師。二期会会員。
アルト 禰勤 忠史(カウンターテナー)
千葉大学卒業。同学大学院修了。東京藝術大学声楽卒業。1999年よりイタリア政府奨学生として渡伊。バロック声楽をC.ミアテッロ、G.バンディテッリに師事。ロム・アルメ古楽協会(フィレンツェ)主催オーディションにて優勝。イタリアを中心としてヨーロッパ、トルコ、イスラエルの劇場、コンサートホールにてリサイタル、オペラ、音楽祭に出演。また、ボローニヤ大学DAMSにて演出学を学んだ後、オペラ、古楽による演奏会の演出を手がける。トロヴァトーリ・レヴァンティ、ジャルディーノ・ムジカーレ主宰。バル・ダンツァ協会(フェッラーラ)創設会員。2001-2003年イタリア国立G.フレスコバルディ音楽院(フェッラーラ)バロック声楽講師。日本演奏連盟会員。イタリアの古楽レーベル“タクトゥス”よりCD発売中(チェンバロ:シルヴィア・ランバルディ)。
テノール 大槻 孝志
東京芸術大学卒業。同大学院修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。修了時に優秀賞及び奨励賞を受賞。ドイツ及びイタリアに留学。シュトゥットガルト音楽大学に於けるK.リヒターを始め、大熊文子、高橋啓三、大槻義昭、小山由実、W.マッテウッツィの各氏に師事。ノルトハウゼン歌劇場管弦楽団来日公演「アイーダ」で各歌手F.コソットら外人ソリストとの共演を果たし、本格オペラデビュー。同年、日生劇場オペラ公演「後宮からの逃走」に出演。本年新国立劇場小劇場オペラ公演「ザザ」にアウグスト&マルコ役を始め、新日フィル定期公演「レオノーレ」青いサカナ団公演「トリスタンとイゾルデ」に出演。本年9〜10月には、メキシコで開催されるセルバンティーノ国際芸術祭に於いて、「夕鶴」の与ひょう役に抜擢され出演(主催:外務省・文化庁)。今後は06年1月新国立劇場小劇場オペラ公演ヘンデル作曲「セルセ」にタイトル・ロールであるセルセ役で出演予定のほか、11月日生劇場オペラ公演「利口な女狐」に出演予定。またこれまでに、「第9」を始め「ミサ曲ト長調」「カンタータBWV147」など宗教曲のソリストとしても活躍の場を広げている。二期会会員。
バス 成田 博之
国立音楽大学卒業。同大学院オペラコース終了。二期会オペラスタジオ修了。文化庁オペラ研修所修了。第8回日本声楽コンクール第1位。第69回日本音楽コンクール第3位。同時に木下賞受賞。第5回藤沢オペラコンクール第2位。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ボローニャに留学。03年アテネ国際ミトロプーロス声楽コンクール最高位(順位なし)。これまで「フィガロの結婚」アルマヴィーア伯爵、「セビリアの理髪師」フィガロ、「カルメン」エスカミーリオや「祝い歌が流れる夜に」や「那須与一」などに出演。99年以来、新国立劇場・「罪と罰」「魔笛」「賢い女」、日生劇場40周年記念「ルル」(日本初演)と、古曲から現代オペラまで幅広く活躍、好評を博している。またサントリーホール・オペラ「トスカ」でも世界的な歌手と対等なステージを務め、その実力を示した。5月、サントリーホール「プッチーニ・フェスタ2005ラ・ボエーム」に出演予定。「メサイア」「レクイエム」「カルミナ・ブラーナ」や歌曲の演奏会なども数多い。繊細な性格描写と多彩な表現力を合わせ持つ注目のバリトンである。
管弦楽 ヴェリタス室内オーケストラ
2005年4月、「ヴォイス 2001第3回リサイタル」に於いてデビューした新進気鋭の室内オーケストラ(曲目:ヴィヴァルディ:「グローリア」、モーツァルト:ミサ・ブレヴィス K.194、J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調(独奏:鈴木理恵子)ほか)。呼びかけ人=福島章恭の指揮のもと、ヴェリタス=真実の名のとおり、上辺だけに終わらない魂の音楽を追究する。
2006年10月、長岡市にてヘンデル「メサイア」、同年11月、東京ジングフェライン第1回定期演奏会にて、モーツァルト:「レクイエム」ほか、2007年2月には、倉敷市にてモーツァルト:「レクイエム」&交響曲41番ハ長調「ジュピター」の演奏が予定されている。
ヴァイオリン 鈴木 理恵子
桐朋学園大学卒業後、23歳で新日本フィルハーモニー交響楽団副コンサートミストレスに就任。その後インディアナ大学に留学し、名教授J・ギンゴールド氏に師事。これまでにJ・J・カントロフ、J・ルヴィエ、A・マリオン、V・サハロフ等、世界のトップアーティスト達と共演を重ねており、1997年新日本フィル退団後はソロを中心に活動をしている。
1998年〜1999年にはスウェーデン・マルメ市立歌劇場の客演コンサートミストレスとして定期的に招かれる。
1999年〜2001年は神奈川県立音楽堂のレジデンシャルアーテイスト「Trio du Monde」、現在は彩の国さいたま芸術劇場のレジデンス・カルテットのメンバーとして、また2004年6月より、読売日本交響楽団の客員コンサートマスターとしても活躍している。霧島国際音楽祭をはじめ、多数音楽祭等に出演している。
オルガン 能登 伊津子
桐朋学園大学音楽部ピアノ科卒業。グレゴリオ音楽院オルガン本科、同専攻科卒業。オルガンを鈴木雅明、岩崎真実子の各氏に師事。また、通奏低音を故川西龍二氏に、アルパドツピアを西山まりえ氏に師事。
1994年白川イタリアオルガン音楽アカデミーに於いてピストイア賞受賞、翌年イタリアピストイアオルガン音楽アカデミーに招待される。同アカデミーに於いてL.F.タリアビィーニ、J.L.G.ウリオールの各氏に師事。
1998年スペイン政府より奨学金を得てダローカ国際古楽セミナーに参加。コジマ録音よりCD「メディオ・レジストロ」をリリース。「アンサンブルBWV2001」メンバー。