松戸混声合唱団 Matsudo Mixed Chorus

― 演奏会 ―

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― 定期演奏会の記録 ―

2000年12月3日(日)

午後2時 開演

森のホール21・大ホール

松戸混声合唱団第7回定期演奏会

千葉県初演 バッハ没後250周年記念
『クリスマスオラトリオ』

指揮:小林 道夫

管弦楽:東京カンマーオーケストラ

ソプラノ:平松 英子 アルト:寺谷千枝子

テノール:小林 彰英 バス:成瀬 当正

オルガン:榎本 潤

合唱:松戸混声合唱団/合唱団からたち(賛助出演)

■合唱指揮:吉田 伸昭 ■合唱副指揮:榎本 潤

■主催:松戸混声合唱団 ■共催:(財)松戸市文化振興財団

■後援:松戸市教育委員会/(財)千葉県文化振興財団/千葉県合唱連盟/松戸市音楽協会/松戸市合唱連盟

指揮者・共演者の紹介(※指揮者/共演者の写真・プロフィールは演奏会当時のものです)

指揮 小林道夫

1933年東京生まれ。55年東京芸術大学楽理科卒業。在学中から伴奏者として活動を開始。56年毎日音楽賞新人奨励賞受賞。この頃から中山悌一氏の伴奏者に選ばれ、ドイツ音楽について同氏から徹底した訓練、薫陶を受ける。

1960年前後から、来日した世界的な音楽家との共演が始まる。65年北西ドイツ音楽アカデミー(デトモルト市)に留学、チェンバロと室内楽を学ぶ。66年秋の帰国後はアンサンブル・ピアノ、チェンバロ奏者、フォルテ・ピアノ奏者、また指揮者として極めて多方面にわたって活動しており、高い評価を得ている。また、バロックや古典派の演奏、研究においても貴重な存在である。

現在までに声楽ではヤノヴィッツ、アメリング、マティス、デ・ラ・カーザ、オジェー、へフリガー、シュライヤー、エクヴィルツ、ヒュッシュ、フィッシャー・ディスカウ、プライ、器楽ではランパル、ツェラー、ニコレ、グラーフ、ラルデ、ラリュー、コッホ、ホリガー、ダム、スーク、シルヴァースタイン、ヘッツェル、ヘルシャ一、ベッチャー、フルニエ等の芸術家、また、カラヤン指揮のベルリン・フィルハーモニー、ミュンヒンガー指揮のシュトゥットガルト室内オーケストラと共演している。

1970年第1回鳥井音楽賞(現在のサントリー音楽賞)、72年ザルツブルグ国際財団モーツァルテウム記念メダル、79年モービル音楽賞を受賞。83年国立音楽大学客員教授、86年同大学院教授、98年東京芸術大学客員教授、2000年大阪芸術大学客員教授就任。

ソプラノ 平松 英子

東京芸術大学卒業、同大学院修了。ドイツ政府給費奨学生(DAAD)としてミュンヘン国立音大マイスタークラス修了。H.ブラシュケ、H.M.シュナイトに師事。

ベルリン、テアターデスヴェステンス、ホーフ劇場、S.ホルシュタイン音楽祭、ミュンヒナービエンナーレ他オペラ、宗教曲に出演。88年日生劇場でのオペラ「魔弾の射手」エンヒェン役でオペラデビュー。「魔笛」パミーナ、「フィガロの結婚」スザンナ、「ドン・ジョバンニ」ツェルリーナ等を歌う。92年ジローオペラ新人賞受賞。98年、東京芸大奏楽堂落成記念公演「魔笛」、間宮芳生の新作オラトリオ「近未来潮」、東京文化会館リニューアル記念マーラー「復活」、原嘉寿子オペラ「脳死をこえて」森子役を歌う。

コンサートやオペラ活動の他、古典から現代までの広いレパートリーを歌いこなす柔軟な音楽性は、多くの指揮者の賞賛の的になっている。CD「4つの愛のマドリガル」「ハイドン/天地創造」の他\ピアニスト加古隆や、99年坂本龍一オペラ「LIFE」のアルバムにも参加。

現在、フェリス女学院大学、東京芸術大学に勤務。

アルト 寺谷 千枝子

東京芸術大学卒、同大学院修了。ハンブルク国立音楽大学声楽科、オペラ科ともに首席で卒業。在学中、メスフィールド賞を受賞。1980年、オランダのセルトーゲンボシュ国際声楽コンクール2位入賞。1981年、ドイツのプレーマーハーフェン歌劇場にて「ばらの騎士」のオクタヴィアンでデビュー。1983年にはボン歌劇場と専属契約を結び、本格的な活躍を展開する。1990年より拠点をハンブルグに移し、フリーの歌手としてこれまでにハンブルグ国立歌劇場、フランクフルト国立歌劇場、ブレーメン国立歌劇場、フライブルグ市立歌劇場などドイツを中心にフランス、ストラスブールのライン・オペラ、モンペリエ歌劇場、オーストリアのインスブルック歌劇場ほか、ヨーロッパ各地で客演。幅広いレパートリーを持ち世界的ブームとなったポーランドの作曲家グレツキの交響曲第3番「悲歌のシンフォニー」をドイツ、アメリカ、オランダ、日本で初演。またポーランドのブレスラウ現代音楽祭に招かれるほか、ユーゴスラヴィアで大野和士指揮、ザグレブ・フィルとマーラーの交響曲第3番を歌う。わが国でもジャン・フルネ、エリアフ・インバル、ネロ・サンティ、シャルル・デュトワ、若杉弘、小澤征爾、他著名指揮者のもとオペラ及びコンサートの数々のステージに迎えられ、ヨーロッパで名声と共に絶賛されている実力を披露、今やその人気は絶大なものとなっている。現在は演奏活動のかたわら、東京芸術大学と愛知県立芸術大学で後進の指導にもあたっている。

テノール 小林 彰英

東京芸術大学声楽科卒業。同大学院修了。オペラ研修所第6期修了。森明彦、三林輝夫、疋田生次郎、山路芳久、川上洋司、カルロ・メリチャーニの各氏に師事。

1985年、第16回イタリア声楽コンコルソ・テノール特賞受賞。89年文化庁芸術家在外研修員として1年間イタリアに留学。第8回エルコラーノ国際声楽コンクールで2位入賞。

オペラでは二期会「メリー・ウィドー」のカミーユ、「チェネレントラ」のドン・ラミーロ、東急文化村「魔笛」のタミーノ、東京オペラ・プロデュース「ナクソス島のアリアドネ」のブリゲッラ、「ベアトリスとベネディクト」のベネディクト、「オリー伯爵」のオリー、東京室内歌劇場「曽根崎心中」の徳兵衛、セヴィリアの理髪師」のアルマヴィーヴァ伯爵、等を歌っている。

コンサートではNHK交響楽団定期のラヴェル「子供と魔法」、東京都交響楽団のハイドン「四季」、東京交響楽団のシェーンベルグ「モーゼとアロン」、日本フィルハーモニー交響楽団のブリテン「セレナード」に出演。その他、ヘンデル「メサイヤ」、モーツァルト「レクイエム」「戴冠ミサ」「ハ短調ミサ」、ドボルザーク「スタバト・マーテル」、ベートーヴェン「第九」等の演奏会に出演し、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー管弦楽団、新星日本交響楽団、京都市交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、仙台フィルハーモニー管弦楽団など多くの主要オーケストラにソリストとして出演している。

二期会会員。

バリトン 成瀬 当正

千葉県船橋市在住。

東京音楽大学付属高等学校、同大学に学ぶ。持田篤、栗林義信の両氏に師事。

ドイツ歌曲を専門に演奏活動、リサイタル、FM放送など出演。またCD録音も行う。

1991年、国際歌曲コンクール(シューベルト・コンクール)第1位および大賞受賞。

1992、94年、日本音楽コンクール歌曲部門入選。

また宗教曲の分野では、バロックから近代に至る。

1993年より京都・バッハ・ゾリステン専属としてバッハ「教会カンタータ」200曲全曲に取り組み、現在半数以上を終える。

東京、関西を中心に全国で演奏活動を行い、1996年、および本年、独日協会の招きによりドイツにて演奏する。

いずれも歌唱力、メンタル的な面での好評を得る。

合唱 合唱団からたち

平成7年4月、千葉東高等学校音楽部の卒業生有志により結成。現在メンバーは高校生から大学院生、社会人まで総勢29名。音楽家として日本では稀に見る多彩な演奏活動をする榎本潤氏のもと、一人一人がソリストとしての訓練を受け、ルネッサンス時代ものから現代もの、ア・カペラからオーケストラ付き作品、さらにクラシック音楽に留まることなくポピュラー音楽にわたるまで、常に何公演分ものプログラムをレパートリーに持つ。結成以来、本年2月の「ぱ・る・る・プラザ干葉」柿落とし公演に干葉市より依頼され出演するなど、千葉市内をはじめとした単独演奏会はこれまでに20回を数える。また本年1月には、日本歌曲のパイオニア、シャーロット・ド・ロスチャイルド氏(ソプラノ)との共演をはたす。

管弦楽 東京カンマーオーケストラ

東京カンマーオーケストラは10年前、津田ホールオープニングの記念コンサートのために、指揮・小林道夫、コンサートマスター・岡山潔の二人が中心となり、若手の優秀なプレーヤー達を集めて結成した室内合奏団である。

演奏レパートリーはバロックから現代まで広範囲にわたっているが、特にバッハとモーツァルトの作品を多くとり上げている。

これまでにカザルスホールや津田ホールのシリーズをはじめ、日本モーツァルト協会、帯広モーツァルト協会、二期会オペラ(モーツァルトシリーズ)、日演連(バッハ特別コンサート)など、多彩に公演活動を行っている。

オルガン 榎本  潤

国立音楽大学ピアノ専攻科を経て、同大学院を修了。ダン・タイ・ソン、柳川守、小林道夫の各氏に師事。在学中の1991年、日本ピアノ教育連盟主催の第7回ピアノオーディション全国大会にて入賞。1996年、第34回北九州芸術祭にて、優秀伴奏賞(満場一致による1名のみの受賞)併せて全日空賞を受賞。

これまでに、NHK交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団など、都内主要オーケストラの各コンサートマスターと室内演奏者として共演。チェンバロ奏者としては、東京ゾリステンのヨーロッパ公演に参加。また、オーチャードホールでの「モーストリー・モーツァルト・フェステイヴァル」に抜擢され、ヴァイオリンのソネンバーグやズカーマンら世界的トップアーティストと共演。NHK交響楽団のチェンバロ奏者としても出演している。その他、オーケストラ作品のオルガンのレパートリーも多い。

繊細で美しさを追求した音と音楽性には定評かあり、ソリストからの信頼も厚い。これまでに、古澤巌(ヴァイオリン)、大谷康子(ヴァイオリン)、赤坂達三(クラリネット)、錦織健(テノール)、東儀秀樹(雅楽)の各氏ら著名アーティストの共演者として全国各地で公演を重ねている。現在、国立音楽大学講師。

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