― 定期演奏会の記録 ―
指揮者・共演者の紹介(※指揮者/共演者の写真・プロフィールは演奏会当時のものです)
指揮 吉田 伸昭
東京芸術大学卒業。同大学院修士課程修了。1988年よりザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に留学。留学時はザルツブルク・フランツィスカーナ教会専属歌手として「1990年ザルツブルク国際モーツァルト週間」にてミサ曲のソリストをつとめるなど、主に宗教曲の分野で活躍。
帰国後は二期会「ポッペアの戴冠」、「フィデリオ」「学生王子」「ジャンニ・スキッキ」「魔笛」「カルメン」「コシ・ファン・トゥッテ」を始め東京オペラ・プロデュース「ロミオとジュリエット」「ベアトリスとベネディクト」、東急Bunkamura「マダム・バタフライ」東京室内歌劇場「劇場支配人」「カイロの鵞鳥」の他「ボエーム」「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロの結婚」「こうもり」「エトワール」、さらに台湾にて「フィデリオ」「道化師」「カプレーティとモンテッキ」「トゥーランドット」等のオペラに出演。またヘンデル「メサイア」モーツァルト「レクイエム」「戴冠ミサ」、ハイドン「天地創造」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、ブルックナー「テ・デウム」等の宗教曲や「第九」のソリストをつとめた他、NHK−FM「土曜リサイタル」、テレビ朝日「題名のない音楽会」出演など、演奏活動は多岐にわたる。
東京交響楽団のポルトガル公演、東京交響楽団定期演奏会、日本フィル定期演奏会など、各オーケストラとの共演も多い。最近では團伊玖磨「ひかりごけ」、新国立劇場オープニング公演「建」、日生劇場「後宮からの逃走」、新国立劇場「魔笛」、大分県立芸術文化センター開館記念二期会「こうもり」等に出演し、好評を博した。ベルリオーズ「ロミオとジュリエット」(小林研一郎、日フィル)、シェーンベルク「ヤコブの梯子」(秋山和慶、東京交響楽団)、ハイドン「天地創造」(シュナイト、東フィル)のCDがリリースされている。
1990年、第6回日仏声楽コンクール第2位(1位なし)、1992年、第4回日本声楽コンクール入選、ならびに田中路子賞受賞、日本演奏連盟オーディション合格。三林輝夫、R.クノール、P.シルハウスキーの各氏に師事。二期会会員、日本フーゴー・ヴォルフ協会同人、平成7年度文化庁芸術インターシップ研修員。東京芸術大学、上野学園大学非常勤講師。
ソプラノ 西野 薫
東京芸術大学卒、および同大学院修士課程修了。イタリアに留学。卒業時、成績優秀者として読売新人演奏会出演。
帰国後、日本モーツァルト音楽コンクールに優勝。日本声楽コンクール第2位、および田中路子賞受賞。日本歌曲コンクール第2位。
国内においては、1995年二期会「ドン・ジョヴァンニ」にツェルリーナ役として出演する。それに、引き続き二期会「コシ・ファン・トゥッテ」のデスピーナ役を好演し高く評価された。
また、二期会「シンデレラ」のクロリンダ役、新奏楽堂オープニング公演「魔笛」のパパゲーナ、新国立劇場と二期会共催の「ヘンゼルとグレーテル」のグレーテル役、他数多くのリリコ・レッジェーロの主要な役を演じ続けている。
コンサートのソリストとしては、「第九」(ベートーヴェン)、「メサイア」(ヘンデル)、「フォーレのレクイエム」(フォーレ)、「モーツァルトのレクイエム」(モーツァルト)、「ニールセン交響曲第三番」、「マーラーの第四番」、また九州交響楽団等と共演し幅広いレパートリーを歌っている。TV(NHK、他局)やFM放送にも、しばしば出演している。
レパートリーには、日本歌曲、イタリア古典歌曲、メノッティの「電話」(オペラ)、ペルゴレージの「奥様女中」(オペラ)他数多くの作品がある。
国外においては、ドイツのケルンをはじめ、ボン迎賓館における「オペラ・アリアの夕べ」に出演し、「夜の女王」や「夢遊病の女」のアリア等を歌い好評を博すほか、スイスでは、チューリッヒ・オーケストラと「ヴェルディのアリアの夕べ」に出演し、「リゴレット」や「椿姫」を歌い現地の新聞において高く評価、報道された。さらにイタリアのミラノでは「リゴレット」のジルダ役の代役として、急遽登場し5回の公演を無事演奏し注目された。
二期会会員。日本声楽家協会演奏員、日本演奏家連盟会員。
アルト 与田 朝子
国立音楽大学卒業。二期会オペラスタジオ修了。第2回日本声楽コンクール入選。オペラでは「フィガロの結婚」のマルチェリーナ、 「魔笛」の侍女III、「ホフマン物語」のアントニアの母、「アルジェのイタリア女」のヅールマ、「カルメン」のメルセデス等に出演。
東フィルのオペラコンチェルタンテ・シリーズでは「ジャンニ・スキッキ」のツィータ、「ムツェンスクのマクベス夫人」、「イェヌーファ」に出演、特に第50回芸術祭大賞を受賞した東フィル・オペラコンチェルタンテのヒンデミット<三部作>での劇的な演唱が絶賛された。
またBunkamuraオペラ劇場の「マダム・バタフライ」(若杉弘指揮)のスズキに抜擢され、高い評価を得ている。
モーツァルト「レクイエム」「ミサ・ロンガ」、ブラームス「愛の歌」、ウェーバー「歓呼のミサ」、ハイドン「ハルモニー・ミサ」、ヘンデル「メサイア」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」「第九」などコンサート活動も好評で、今後の活躍が大いに期待されている。
二期会会員。日本演奏連盟会員。
テノール 石橋 厳徳
1999年、国立音楽大学声楽科を卒業。
1998年、学内におけるヴォーカルコンサートに選抜出演。声楽を中山早智恵氏、音楽全般を榎本潤氏に師事。
テノール 藍原 範道
国立音楽大学声楽科4年在学中。
1998年、第8回日本クラシック音楽コンクール東京地区本選にて好演賞受賞。声楽を岩渕嘉瑩氏、音楽全般を榎本潤氏に師事。
ピアノ・オルガン 榎本 潤
1968年、東京生まれ。国立音楽大学ピアノ専攻科を経て、1992年、同大学院を修了。ピアノをダン・タイ・ソン、柳川守の各氏に、ピアノ、チェンバロ、室内楽等を小林道夫氏に師事。
在学中より学外の演奏活動に多く接し、1991年、日本ピアノ教育連盟主催の第7回ピアノオーディション全国大会にて入賞。1996年、第34回北九州芸術祭にて優秀伴奏賞(満場一致による1名のみの受賞)、併せて全日空賞を受賞。1994年より、ピアノ・ソロリサイタルを開催。また1992年より5年間、合唱指揮者として母校の干葉県立干葉東高音楽部の委託講師を務め、1992年、第45回全日本合唱コンクール全国大会に初出場を果たし銀賞を受賞、脚光を浴びる。更に1995年にも全国大会まで駒を進め銅賞を受賞するなど、県内外の数々のコンクールで上位入賞を果たす。チェンバロ奏者としては、小林氏と各地で共演、研鑽を積み、1994年、東京ゾリステンの海外公演(フランス・ポーランド)に参加。1995年より毎年、オーチャードホールでの“モーストリー・モーツァルト・フェスティヴァル”にチェンバロ奏者として抜擢され、ナージャ(ヴァイオリン)やズカーマン(ヴァイオリン)らと共演。1996年には、ソリストとして、NHK交響楽団のソロ・コンサートマスターである堀 正文氏(ヴァイオリン)らと、バッハのブランデンブルク協奏曲第5番を共演するほか、N響のチェンバロ奏者としても出演している。その他、オーケストラのオルガン奏者としてのレパートリーも広い。
繊細で美しさを追求した音と音楽性には定評があり、特にソリストからの信頼は厚く、これまでに、古澤 巌氏(ヴァイオリン)、大谷康子氏(ヴァイオリン)、赤坂達三氏(クラリネット)、錦織 健氏(テノール)など著名アーティストの共演者として全国各地で公演を重ねるなど、室内楽をはじめ、ソロ、伴奏、合唱指揮、後進の指導など、幅広い分野での活動が注目されている。
1997年より国立音楽大学講師を務めている。
ピアノ 幸山 良子
1998年、千葉大学教育学部中学校教員養成課程音楽科専攻卒業。同大学院2年在学中。これまでにピアノを石黒一郎、青嶋広志、本多佐保美、宇川眞美の各氏に、現在は榎本潤氏に師事。「とどろき女声合唱団」「合唱団からたち」ピアニスト。
ピアノ 山本 学
国立音楽大学音楽教育学科音楽教育専修2年在学中。ピアノを小林道夫、榎本潤の両氏に師事。