― 定期演奏会の記録 ―
合唱団出演者(※並び順は定演の累計出演回数にもとづいています。)
長崎 弘子 | 池田 伸子 | 水谷裕美子 | 兼本 静子 | 田村テツ子 | 宮内 宏子 |
遠藤 美重 | 河上久美子 | 増田 鉦子 | 頂岳 玲子 | 川上 良子 | 吉田 花子 |
草間 眞弓 | 若林しげ子 | 宮崎 厚美 | 長崎 由美 | 佐藤 紀子 | 西牧 陽子 |
丹羽 公子 | 鈴木末由美 | 大隅 裕子 | 小町美枝子 | 三浦 恵美 | 重田真紀子 |
橋本 良美 | 杉村 充子 | 猪川八千代 | 三富 真美 | 藤井 正子 | 小堺 智美 |
福岡 光子 | 大久保節子 | 五月女由枝 | 大坪 和子 | 加治悠紀子 | 疋田とも子 |
頭井 裕子 | 石川喜美子 | 河合 美幸 | 幸山 良子 | 奥田たまき | 寺田早千穂 |
三神 房子 | 金子かおる | 河合 優 | 大谷部美恵 | 杉浦 理子 | 鈴木 純子 |
増田ミツ子 | 池田 和子 | 渡邊みさほ | 藤本 貞子 | 橋本 智子 | 上野 甫子 |
木村 節子 | 宮崎 淑支 | 大野 泱子 | 中島テル子 | 馬場タミ子 | 田沼 清子 |
萩原 公江 | 福島 公江 | 尾島 道子 | 宮永紀久子 | 高田あさ子 | 岸田 徳穂 |
新居 久子 | 山本 敏子 | 河野恵美子 | 森田 裕子 | 高橋 史子 | 福島 彩子 |
三好由里子 | 渡辺 米子 | 中村 仁美 | 渡辺久美子 | 辻井 良子 | 稲国 契子 |
本川たえ子 | 半田 佳子 | 大坂 智子 | 大橋沙奈絵 | 高寺 香子 | 水野 映子 |
小俣 ミヱ | 阿部真理子 | 手塚由紀子 | |||
渡辺 雅朗 | 余語 豊 | 小松崎裕介 | 藍原 範道 | 鈴木 啓司 | 石橋 厳徳 |
服部 毅 | 高橋 昭夫 | 本川洋之助 | 鈴木 透 | 白川 正憲 | 鹿野 勇 |
黒田 洋史 | 横山 雄介 | 鴇崎 勉 | 中嶋 英明 | 糸久 活之 | |
朝倉 浩之 | 森 奏 | 鎌田 明男 | 宮崎 俊輔 | 中西 久 | 山崎 浩 |
福島 和雄 | 花島 周吉 | 石川 進治 | 吉田 猛夫 | 山本 学 | 黒葛原 歩 |
当時の役員 と 演奏指導者
団 長 | 朝倉 浩之 |
---|---|
副団長 | 長崎 弘子 |
幹 事 | 頂岳 玲子 川上 良子 水谷 裕美子 萩原 公江 余語 豊 |
会計幹事 | 森 奏 増田ミツ子 |
合唱指揮 | 吉田 伸昭 |
---|---|
合唱副指揮 練習ピアニスト |
榎本 潤 |
松戸混声合唱団とモーツァルトの緑
『モーツァルトの手紙』を読み返した。
膨大な量の手紙の中で、彼は、自身の作品や音楽観はもちろん、父母や妻コンスタンツェへの愛、私生活はじめ、当時のオーストリアや周辺諸国の事情、音楽状況などを真摯に、時に諧謔的、アイロニー風に、時に下品とも言える表現で、巧まざるユーモアを交えて率直に語っている。
モーツァルトに関する書物やデータもいくつか読み返した。彼の深遠な音楽を絶賛するものや、波潤万丈の生涯を伝えるものは数多い。
モーツァルトの合唱曲は随分歌ってきた。それよりも、もっともっと多くの彼の音楽を聴いてきた。そして、いつも思うことだが、モーツァルトの音楽は哀しい。華やかな中にも哀しみがかいまみえる。なぜだうう。
彼の手紙と生み出された音楽の双曲線は、どう理解したらいいのだろう。まさにミステリアスだ。
「モーツァルトの音楽というのは、ガラス越しに見る美しい景色のようなもの。つかもうと思ってもつかめない。けれど立体感がある」。大指揮者ローゼンシュトックが若き日のヴァイオリニスト辻久子さんに曲の解釈を示唆したもので、私にも説得力をもって迫ってくるのだが…。
それはさておき、マスコミの世界にいる私にとって、語り尽くせぬ音楽と彼の壮絶な生涯は、200年の歳月を経て、なお超一級の取材テーマだ。「モーツァルトに会ってみたい」という思いは日ごとに強くなる。
あの日、平成4年1月10日(金)午後6時30分、松戸市民会館の音楽室に62人の仲間が集まりました。モーツァルトの特別演奏会を歌った音楽好きが、“オーケストラと一緒に合唱の大曲を歌おう!”をキャッチフレーズに、松戸混声合唱団が産声を挙げました。当時、まだこの地にオーケストラと共に歌うことを中心こ活動する合唱団はありませんでした。今も常設の合唱団を知りません。
希望と不安が交錯する中で、少しずつ、少しずつ仲間か増え、7年目を迎えた合唱団は今や100人を超え、千葉県最大の合唱団に成長しました。
この間に数多くの様々なステージを経験し、定期演奏会も5回目となります。定演には毎回、第一線で活躍されているプロの方をお招きしてきました。アマチュアの合唱団ですが、プロの方々と共演することによって、より強い刺激と高い志を感じ取り、音楽の素晴らしさを実地に学んで、一歩でも向上していきたいという意志を持っています。
オーボエが低く鳴る。コンサートマスターがキイを合わせる。オーケストラの響きが徐々に大ホールに広がっていく。静寂が訪れる。合唱団の心が一つになる。コンセントレーション。私はこの瞬間が一番好きだ。
モーツァルトの作品は、一昨年の「ハ短調ミサ」に次いで2度目です。幸せの絶頂期の作品と今回の作品の演奏は、まさにモーツァルトの“光と影”を映し出すことになりました。最後まで、私達の「思い」をお聴きいただければ幸いです。
末筆で恐縮ですか、毎回、この演奏会にお運びいただいた皆様、共演していただいた皆様、常日頃から私達の活動にご理解とご支援をいただいております松戸市、千葉県の文化・音楽関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。