松戸混声合唱団 Matsudo Mixed Chorus

― 演奏会 ―

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― 定期演奏会の記録 ―

1997年7月6日(日)

午後2時 開演

森のホール21・大ホール

松戸混声合唱団第4回定期演奏会

ハイドン オラトリオ「天地創造」

指揮:佐藤 寿一

管弦楽:浦和フィルハーモニー管弦楽団

ソプラノ:佐々木典子(ガブリエル/イヴ)

テノール:吉田 伸昭(ウリエル)
バス:黒田 博(ラファエル/アダム)

チェンバロ:榎本  潤

合唱:松戸混声合唱団

■合唱指揮:吉田 伸昭

■主催:松戸混声合唱団 ■共催:(財)松戸市文化振興財団

■後援:松戸市教育委員会/(財)千葉県文化振興財団/(財)寺島文化会館/松戸市音楽協会/松戸市合唱連盟/千葉県合唱連盟

指揮者・共演者の紹介(※指揮者/共演者の写真・プロフィールは演奏会当時のものです)

指揮 佐藤 寿一

1960年仙台市生まれ。埼玉大学教養学部卒業。初め哲学コースで音楽美学を専攻するが、後に指揮に転向。指揮法を小松一彦、高階正光、前田幸市郎の各氏に師事。また、コントラバスを西沢誠治氏に師事。

これまでに、山形交響楽団、ニューフィル干葉、仙台フィルなどを指揮するほか、東京室内歌劇場その他の指揮、副指揮、また文化庁主催・歌座「うたよみざる」公演の指揮兼打楽器を務めるなど、管弦楽、オペラと着実に活動の範囲を広げている。

’92年7月、ハンガリーの国際バルトークフェスティバルにおいて、ペーター・エトヴェーシュ氏の第2指揮者として、サヴァリア交響楽団(アイブス/交響曲第4番)を指揮した。また、’90年には全日本学生オーケストラ大会で中央大学管弦楽部(ヒンデミット/交響曲「画家マチス」)を指揮し、ミシェル・シュヴァルべ氏を始めとする審査員の絶賛を博すなど、指揮の手腕には定評がある。

’86年の浦和フィル創立以来音楽監督を務め、世界的にも演奏頻度の低いスクリャービンの交響曲第1番をとりあげたり、演奏会上演形式による「フィガロの結婚」の公演など、アマチュアオーケストラながら地域の音楽文化の一端を担う同オケの活動をサポートしている。また、各地の市民オーケストラにも招かれ、積極的に客演している。

これまでにノサップ開陽台音楽セミナー、志賀高原指揮セミナー各講師の他、吹奏楽指揮者講習における指揮法の講師などを務める。現在、山形交響楽団副指揮者。

ソプラノ 佐々木典子(ガブリエル/イヴ)

熊本県出身。武蔵野音大卒業。ザルツブルクモーツァルテウムに留学、同大学オペラ科を首席で卒業。1984年ウィーン国立劇場オペラ研修所に所属。1986年ウィーン国立歌劇場にソリストとして本契約。1990年4月、熊本県女性賞を授与。1991年フリーとなる。

武蔵野音大、作陽音大講師、二期会会員。

ザルツブルク「若人の情景」の「ドン・ジョヴァンニ」(ガッツァニーガ作曲)に、ドンナ・アンナとマトゥリーナ役で出演。ザルツブルク宮廷歌劇場の「ジャン二・スキッキ」にラウレッタ役で出演。ヘルシンキ、ストックホルム、オスロ、パリ、フランクフルト等で現代曲コンサートに出演。オーストリア、ドイツ等でシュミット作曲「七つの封印をした本」、アルトゥール・ホネガー作曲「死刑台のジャンヌ・ダルク」、マーラー作曲「交響曲第4番・子供の不思議な角笛」等の演奏会に出演。ファルクスオパーの「ドン・ジョヴァンニ」にツェルリーナ役で出演。

1986年、1989年、ウィーン国立歌劇場日本公演出演。1987年、1988年、ザルツブルク音楽祭の「モーゼとアロン」、1989年「エレクトラ」、1992年「影なき女」に出演。1989年ウィーン国立歌劇場日本公演ガラコンサート(クラウディオ・アバド指揮)に出演。

演奏会「レクイエム」(モーツァルト作曲)、「ヨハネ受難曲」「スタバト・マーテル」(ロッシーニ作曲)「ワルキューレ」(ワーグナー作曲)。

レコード録音、CD、LD録音多数。1990年、1993年、東京、熊本、NHK FM等でリサイタルに出演。1991年、日生劇場モーツァルト六大オペラ「フィガロの結婚」に出演。1994年、ウィーン楽反協会ブラームスザール、ウィーンペーター協会、メルク修道院等で墺・日125周年周交記念コンサートに出演。

1995年2月、モーツァルト「ハ短調ミサ曲」、金沢アンサンブル定期演奏会、5月、オッフェンバック作「ラヴィ・パリジェンヌ」、12月、シューマン作「ゲノヴェーヴァ」、1996年3月、シューベルト作「三人姉妹の家」、6月、音楽議員達盟主催「芸術文化の夕べ」、9月、シュトラウス作「こうもり」等に出演。

テノール 吉田 伸昭(ウリエル)

東京芸術大学卒業。同大学院修士課程修了、1988年よりザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に留学。留学時はザルツブルク・フランツィスカーナ教会専属歌手として「1990年ザルツブルク国際モーツァルト週間」にてミサ曲のソリストをつとめるなど、主に宗教曲の分野で活躍。

帰国後は二期会「ポッペアの戴冠」「フィデリオ」「学生王子」「ジャンニ・スキッキ」「魔笛」「カルメン」「コシ・ファン・トゥッテ」を始め東京オペラ・プロデュース「ロミオとジュリエット」「ベアトリスとベネディクト」、東急Bunkamura「マダム・バタフライ」、東京室内歌劇場「劇場支配人」「カイロの鵞鳥」の他「ボエーム」「ドン・ジョヴァンニ」「フィガロの結婚」「こうもり」「エトワール」、さらに台湾にて「フィデリオ」「道化師」「カプレーティとモンテッキ」「トゥーランドット」等のオペラに出演。またヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」「戴冠ミサ」、ハイドン「天地創造」、ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、ブルックナー「テ・デウム」等の宗教曲や「第九」のソリストをつとめた他、NHK=FM「土曜リサイタル」、テレビ朝日「題名のない音楽会」出演など、演奏活動は多岐にわたる。

東京交響楽団のポルトガル公演、日本フィル定期演奏会など、各オーケストラとの共演も多い。昨年の團伊玖磨「ひかりごけ」の西川役では高い評価を得た。今秋も、東京交響楽団定期演奏会、新国立劇場オープニング公演「建・TAKERU」等に出演予定。

1990年、第6回日仏声楽コンクール第2位(1位なし)、1992年、第4回日本声楽コンクール入選、ならびに田中路子賞受賞、日本演奏連盟オーディション合格。三林輝夫、R.クノール、P.シルハウスギーの各氏に師事。二期会会員、日本フーゴー・ヴォルフ協会同人、平成7年度文化庁芸術インターシップ研修員。上野学園大学非常勤講師。

バス 黒田  博(ラファエル/アダム)

京都市立芸術大学及び東京芸術大学大学院オペラ科修了。二期会オペラスタジオ31期修了。1993年度文化庁芸術家インターンシップ研修生。

1988年、関西二期会「ドン・ジョヴァンニ」のタイトルロールで主役デビュー。1989年より2年間イタリアへ留学。1992年、「ボエーム」のショナール役で二期会デビュー。

以後、二期会、日生劇場などでモーツァルトの4大オペラや「カルメン」「フィデリオ」「ラインの黄金」「魔弾の射手」「ナクソス島のアリアドネ」「愛の妙薬」など、日本オペラ協会で「祝い歌が流れる夜に」「袈裟と盛遠」「山椒太夫」「黒船」など20以上の作品、30以上の役柄を演じている。

またN響や東フィル、東響などの演奏会形式オペラ公演でプロコフィエフ「炎の天使」、シェーンベルク「モーゼとアローン」、ショスタコーヴィッチ「ムツェンスクのマクベス夫人」、ヒンデミット「殺人者」「ヌシューヌシ」、バーンスタイン「キャンディード」、ブリテン「ピーター・グライムズ」、芥川也寸志「広島のオルフェ」等の話題作に出演。

コンサートにおいても「第九」「メサイア」をはじめ、バロックから現代曲まで幅広く活躍している。二期会会員。

管弦楽 浦和フィルハーモニー管弦楽団

浦和フィルハーモニー管弦楽団は、指揮者・音楽監督である佐藤寿一氏の呼びかけにより、近県の大学オケのメンバーを中心に1986年に創設されたアマチュアオーケストラです。

年2回の定期演奏会のほか、「浦和の第九」、室内楽コンサートなどの演奏活動を行っています。更に、小学校での音楽教室、各種イベントでの演奏、TVドラマのエキストラ出演などの活動も行っています。

これまでに、ブラームスの交響曲全4曲を演奏したほか、スクリャービンの交響曲第一番など、あまり取り上げられることの少ない曲の演奏も行っています。昨年は、創立10周年を記念して委嘱作品「管弦楽のためのシンフォニア」(作曲:山内雅弘)の初演を行いました。

「浦和」の名を冠し、活動の拠点を浦和に置くオーケストラですが、メンバーは埼玉県民に限らず東京、神奈川、茨城、干葉など広い範囲から通って来ています。

このたび、意欲的な活動を行っている松戸混声合唱団とハイドンの「天地創造」を共演させていただくことは、私どもにとってこの上ない喜びです。松戸混声合唱団とはこれまでにも、「浦和の第九」をはじめ、彩の国さいたま芸術劇場のオープニングイベントにおけるヘンデルの「メサイア」などの共演の機会を持たせていただきました。

今後とも音楽を通じて、地域を越えての交流を深めて行きたいと考えております。

チェンバロ 榎本  潤

1968年、東京生まれ。国立音楽大学ピアノ専攻科を経て、1992年、同大学院を修了。ピアノをダン・タイ・ソン、柳川守の各氏に、ピアノ、チェンバロ、室内楽等を小林道夫氏に師事。

在学中より学外の演奏活動に多く接し、1991年、日本ピアノ教育連盟主催の第7回ピアノオーディション全国大会にて入賞。1996年、第34回北九州芸術祭にて優秀伴奏賞(満場一致による1名のみの受賞)、併せて全日空賞を受賞。1994年より、ピアノ・ソロリサイタルを開催。

また合唱指揮者として母校の千葉県立千葉東高音楽部の委託講師を務め、1992年、第45回全日本合唱コンクール全国大会に初出場を果たし銀賞を、1995年、第48回同コンク−ル全国大会にて銅賞を受賞させるほか、数々のコンクールで入賞させる。

チェンバロ奏者としては、小林氏と各地で共演、研鑽を積み、1994年、東京ゾリステンの海外公演(フランス・ポーランド)に参加。1995年及び1996年、オーチャードホールでの“モーストリー・モーツァルト・フェステイヴァル”にチェンバロ奏者として出演、ナージャ(ヴァイオリン)やズカーマン(ヴァイオリン)と共演。また、NHK交響楽団のチェンバロ奏者としても出演している。その他、オーケストラのオルガン奏者としてのレパートリーも広い。

繊細で美しさを追求した音と音楽性には定評があり、これまでに、古澤巌氏(ヴァイオリン)、大谷康子氏(ヴァイオリン)、赤坂達三氏(クラリネット)、錦織健氏(テノール)らなど著名アーティストとの共演者として各地で公演を重ねるなど、室内楽奏者をはじめ、ソロ、伴奏、合唱指揮者、後進の指導等、幅広い分野での活動が注目されている。現在、国立音楽大学非常勤講師。

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